健康に生きましょう

⓵ 認知症・介護予防で介護給付金・保険料増加を抑え、健康に生きる。

② タブレット等を整備して、見守りや医療、防災、仲間をつなげる。

 

武芸川町の社会教育で、女性会を担当していた時「折り梅」という映画の鑑賞会で、認知症を目の当たりにしました。

 

それから20年が経ちました。

厚生労働省によれば、2025年には、65歳以上の高齢者の5分の1が認知症になる、と予測しています。

 

軽度認知障害MCIの方を含めると、65歳以上の4人に1人と言われています。他人ごとではありません。

 

認知症になってしまうと、治療は難しいのです。新しく承認された薬ですら3年間遅らせることが精一杯のようです。しかも高額で、どれだけ治療薬が普及するかも未知数です。

 

 関市でも、認知症にならないための取り組みがなされていますが、高齢者みんなにとても対応できるものではありません。

 

認知症予防は、ある程度可能なのですから、実施しなければならない、と思います。

食習慣、運動、コミュニケーション、知的行動習慣など、日常的な取り組みです。しかし、自覚症状があまりないのに個人で努力することはなかなか難しいことです。

 

そこで、仲間で、認知症・介護予防の教室に参加するのはどうでしょう。

 

楽しいレクリエーションのゲームを通して、運動やコミュニケーションをとることができます。ゲームなので、誰でも参加することができ、勝っても負けても間違えても、みんなで楽しむことができます。合わせて、認知症予防、介護予防の講座を設けて知識や理解を深めます。

 

コロナ禍で中断され、運動不足やコミュニケーションの不足により認知症の進行が懸念されました。再開したところは、お互いに距離を取り、接触しないように進められています。

 

教室の実施について、今後の課題は、二つあります。

 

一つ目は、指導者の確保です。

楽しくゲームをするには、技量が必要です。誰でもすぐにできるわけではありません。

 

解決策としては、指導者養成に市が補助するなどの支援をすることです。指導者が不足すれば、現在と同じように一部の方たちだけの教室になってしまいます。

 

また、介護施設の職員が職場での活動スキルとして学び、施設だけでなく、副業として地域でも活躍できるような方法もとれたらいいと思います。

 

二つ目は、移動できない時の対応策と今後の移動手段の確保です。

会場まで距離がある場合、自分で車に乗れなくなると、移動手段が必要になります。 

 

バスの利用も可能ですが、バス停が遠ければ困難です。家族による送迎も高齢者の世帯には難しいことです。

 

解決策として、インターネットの端末を利用して、リモートでの教室参加をすることです。

そのためには、インターネットの環境や端末を整備するような取り組みが必要です。

 

これは、高齢者世帯への見守りや医療の提供、防災にも役立ち、今後無くてはならないものです。

インターネットの整備は、防災無線への補助と同様、危機管理への投資であり、健康への投資です。

 

結果的に健康維持につながり、医療費の削減につながり、何よりも人々の幸せにつながっていくと思います。

 

また、自動運転路線バスも実現に向けて取り組んでいく必要があります。

 

茨城県では、すでに実用化されている地域もあり、夢物語ではありません。先進技術を活用できるように、市を挙げて取り組んでいかなければならなりません。

 

交通の利便性がよくない地域にとっては、高齢者ばかりでなく、一般の方々にとっても、今住んでいるところに住み続ける、また新しく人が住み始める要素となります。

 

赤字路線バスの解消に向けても、必要なことです。

 

この先何年かで、社会が大きく変化しようとしています。私たちは、その変化に対応できるように変わらなければならないと思います。

 

  長瀬 敦久

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